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13号地第11回公演『蝉の穴』
 
 
 
   
 
    
         
 
          
   
         
撮影/伊藤雅章
 vol.11『蝉の穴』
13号地第11回公演『蝉の穴』

2010年8月3日(火)〜8日(日)

シアター・バビロンの流れのほとりにて
東京バビロン演劇フェスタ#02「神無き夜に…」-戦争が残したもの参加作品

作・演出/加藤一也 照明/小関英勇  音響/勝見友理(STAGE OFFICE) 
舞台写真撮影/伊藤雅章 舞台VTR撮影/たきしまひろよし 宣伝写真/山口裕朗 宣伝美術/黄菜 
協力/ 久田明美  斉藤順子 荒山昌子 米山明男  東京バビロン

出演/立澤和博・タニモトユキコ・成行ミチ子・加藤一也

とある高層マンションの出入り口付近に不審な男が現れる。どこから来たのか、何者なのか。この男とかかわっていくうちに人々は忘れていた記憶を取り戻していく。これは細胞の記憶でつながっている人達の物語。
人の無常感と再生の世界!!



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照明の赤の使い方がとても印象的で、音楽もすごく合っていたと思います。空気の音が聞こえてきそう、見えそうな程、素晴らしい緊張感にあぶれていました。声が皆さんとても美しかったです。  

正直難しくて全てを理解することは出来ませんでしたが、余韻の残る舞台だと思いました。皆さんとてもお上手で熱演が間近でみれてたのしかったです。

非常にシュールな作品に感じた。人に生死と輪廻で考えさせる作品。しかし各人の人間関係が最後まで不透明であった感じがする。より関係がわかると良かった。人による声のトール(大きさ)の差が大きかったのが少し残念だったので、声の声程で合わせた方が、もっと主題に集中できた。

小さな動きでいろんなことを演じていたと思います。動きの派手な芝居しか見たことなかったので見入ってしまいました。音、照明、演者の動きがあってて良かったと思います。

たばこをやめて4年。こんなにたばこをすう芝居は初めて。おばちゃんは禁煙した方が良さそう。血圧高そうだから。娘さん、声が小さい。他の人との声の大きさが違いすぎ。おばちゃん、迫力あっていい。あんなしゃべり方も新鮮。娘さんの誤解が解けて良かったですね。

高層ビルの谷間が穴の様に感じる。そんな現実の中であるイメージの展開が観る者に自然と入り込んでくる芝居でした。戦争との話のつながりが不自然でなく演出の良さを感じました。

柱の赤い照明、穴のイメージ、終わり方、キレと早さとテンポ素晴らしい。途中広すぎて見えたり、狭すぎに感じたりしました。それは意図していたのか、気になります。

良かった、少人数でこじんまりとした感じかよくて、ぐんぐん劇の世界に引き込まれた。小屋の近くのたばこ屋を連想した。「うまいなあ」禁煙流れのアンチテーゼ?戦争の話が入って、かえって焦点がぼやけてしまった。

極大の声、極小の声といった非日常的なわざとらしい声など使わない方が、この作品のスリリングな「わからなさ」の世界を出せたのではないか。せっかくおもしろい作品なのに声にひっかかってしまった。空襲といった戦中から現代まで見返せる記憶の世界を日常の声でもう一度やってほしいものだ。

今日のはとてもとても楽しかったです。自分に近い匂いを感じます。謎が謎を呼び、やがて時空がねじれて結ばれていく様はスリリングでした。中盤すぎに4shotになったことには父娘は予想で来たんで、父娘の対面は想定内だったけど、何度も生まれ変わって、その度に穴に落ちる人生はつらいなーと、自分の非道人生を省みてしまいました。

間を大切にする芝居で気持ち良かった。自然な雰囲気で芝居するので、ありそう!っていうシチュエーションとか、目の動きとか非常に好きでした。繊細でよかったです。

8月15日の終戦(敗戦)記念日を控えた時節柄、色々と考えさせられました。私自身、心身ともに居場所を求め、さまよっている最中ゆえ、思うこと大いにあり…。

全体として「戦争が残したもの」についての想像力を活性化する刺激的な舞台だったと思う。男優陣の「新劇」的な台詞回しに違和感を感じた。

時に、久し振りに死の刻印のシュールリアリズムを観せて戴いた。力量豊か、次にも愉しみ、これ以上のものを視せてもらうことになるだろう。

セリフのない沈黙の部分の演技が見とれてしまいました。こういう重みのあるテーマの作品は、最近あまり観れないので、このスタイルを続けていって下さい。
 vol.11『蝉の穴』


 
 
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